セデック・バレ 第一部:太陽旗/第二部:虹の橋【通常版 2枚組】[DVD]
フォーマット | ドルビー, 字幕付き, ワイドスクリーン, 色 |
コントリビュータ | ビビアン・スー, マー・ジーシアン, 安藤政信, 木村祐一, ウェイ・ダーション, リン・チンタイ |
稼働時間 | 4 時間 36 分 |
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商品の説明
●規格
カラー/各片面2層/本編 [第一部]144分 [第二部]132分/字幕:1.日本語字幕 2.日本語字幕(日本語音声含む)/16:9シネスコ/音声:1.オリジナル セデック語・日本語〈ドルビー・デジタル・5.1chサラウンド〉/セル封入特典:インナースリーブ
●製作年・国
2011年・台湾
●権利元
(C)Copyright 2011 Central Motion Picture Corporation & ARS Film Production ALL RIGHTS RESERVED.
●解説
構想10余年、日本統治下の台湾で起きた壮絶な事件を映像化! 価値観が乱される4時間半! ! 2011年、第48回台湾金馬奨にて最多11部門にノミネートされ見事グランプリを受賞、大ヒットを記録して台湾中を沸かせた1本の映画があった。ヴェネチア国際映画祭のワールドプレミア上映では世界の映画人たちを驚かせ、ここ日本でも、第7回大阪アジアン映画祭にて超満席の熱狂のなか圧倒的な支持を得て観客賞に輝いた映画――それが『セデック・バレ』だ。 1895年から50年間続いた台湾の日本統治時代。そのなかで起きた原住民族による武装蜂起「霧社事件」を描く本作は、二部構成の4時間36分に及ぶ台湾映画史上最大の歴史大作である。第一部では苦しい生活を強いられてきたセデック族の人々が部族の誇りをかけて蜂起するまでが、第二部では日本の警察と日本軍による報復、憎しみや家族愛といった感情が交錯するなかでセデック族の人々を襲う悲劇が描かれる。 監督は長編デビュー作『海角七号/君想う、国境の南』で台湾映画史上歴代第1位の大ヒットを記録したウェイ・ダーション。彼は、霧社事件を扱った漫画を読み、血がたぎるような思いにかられて映画化を決意したという。1999年から制作に取りかかり、『海角七号~』をヒットさせることで自らの実力を証明して出資を募った。こうして遂に、国際的に活躍する映画監督ジョン・ウーがプロデューサーに加わることとなる。また、日本映画美術界を代表する種田陽平がプロダクションデザインを担当。徹底した時代考証に基づき、壮大なスケールで霧社の村を見事に再現した。 セデック族の人々を演じるのは、多くが演技未経験の台湾原住民たち。脇を固めて彼らを支えるのは、日本から参加した安藤政信、木村祐一、河原さぶ、そして原住民族の血を引くビビアン・スーといった豪華キャストだ。さらに、『海角七号~』の田中千絵や、マー・ルーロンなども特別出演。構想から10年以上、アジアの映画人が結集し、並のエンタテインメントを凌駕する一大巨編が誕生した。『セデック・バレ』とは、“真の人"を意味するセデック語。これは、死を覚悟しながら、それぞれが信じるもののために戦った者たちの魂の尊厳を問う物語である。その凄まじいまでの生き様は、現代に生きる我々に何を訴えかけるのか――。
登録情報
- アスペクト比 : 1.78:1
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- 製品サイズ : 25 x 2.2 x 18 cm; 120 g
- EAN : 4932545987064
- 監督 : ウェイ・ダーション
- メディア形式 : ドルビー, 字幕付き, ワイドスクリーン, 色
- 時間 : 4 時間 36 分
- 発売日 : 2013/10/31
- 出演 : リン・チンタイ, マー・ジーシアン, 安藤政信, ビビアン・スー, 木村祐一
- 字幕: : 日本語
- 販売元 : マクザム
- ASIN : B00EDYK414
- ディスク枚数 : 2
- Amazon 売れ筋ランキング: - 60,994位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 303位アジアンアクション映画
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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(私は北海道在住です。)
原住民が原住民を演じており、考証もしっかりしてるようで、戦士たちがすごくカッコいい。
ただし、日本人役がちょっと白々しかったり不自然だったりするかもしれないが、日本人にこそ見てほしいと思う。
親日国と言われる台湾でもこのような事件があったことは忘れてはいけない。
まだ100年も経ってない、「最近」の事件なのである。
これは一つの民族の男の生き様、女の生き様を、現在の先進国の死生観とは全く異なるところから鮮烈な衝撃とともに体験させてくれる映画だと思いました。
そもそも森の中を走り回り命を懸けて戦う男たちのなんと魅力的な事か、まさに(生きる)事そのもの、人間も動物なので、生きるためには今日を生きる事(飲み食い=縄張り争いと食糧調達)と明日に繋ぐ(子供を産み育てる)からは逃れられなく、それを必死でやっているところが(生きる)という事、戦っている時は美しくさえあるのが、鬱々と毎日を過ごす私には衝撃そのものでした。
時間はかなり長めですが、その分色々と丁寧に人々を描写されていて、何人だから良い人、悪い人と言うわけではなく、どこで、どんな状況でも良き行いを続けることは、尊敬できることだと思います。
もう少しと思ったのは日本軍がもう少し強く描かれれば、反乱を起こして勇敢に戦う感じが出たのにと思いました。逃げる日本兵を後ろから襲っても・・・せっかくのカタルシスが・・・
まあしかしこの年の映画では1番だと私は思いましたよ、ずっと汗びっしょりで心臓バクバクでした。
時間も長いし、表現も結構刺激的で日本が敵なので、鑑賞する人は選ぶと思いますが、おススメです!!
あの地に根を下ろしていた原住民(と、現代にあっては自ら名乗る)
南方系の人々が沢山居ます。
「獲物も、それを狩る場も自らの両手を血に染めて獲得し、
生きていくのが真の人(セデック・バレ)である。」
そういう哲学を以て生きてきた人々です。
清の統治下に在ってすら、
満州族や漢民族より彼らの人口は遥かに多かった筈です。
自らの統一王朝を築く歴史を持つに至らず、
異国民の統治を受けるも、その意味すら認識せず、
日本による統治が始まった頃に至っても、
未だ彼らは狩場を争って殺しあう、いわゆる「首狩り族」でした。
(銃や砲や爆弾で殺しあうのと何が違って彼らを蛮族と看做すのかな?
その辺にも留意したいところですが)
山奥で狩猟をして生きてきた彼らの世界は狭く、
世界の情勢など未だ遠く及ばず、漢人も日本人もへったくれもありません。
彼らにあるのは、
「祖先が獲得して守ってきた狩場を、この手を血に染めて守っていくのだ」
という哲学であり、これが彼らにとっての生、すなわち全てです。
「公平な歴史観」とか、そういうコメントを付ける人が多いようですが、
山奥の彼らが激動していた当時の世界に対峙する、
たまたまそこに居合わせたのが日本人であっただけであって、
公平かどうかを言うのなら私には全然公平な描写だとは思えませんね。
彼等とは異なり、早くから不安定なりにも統一された社会を持ち、
やがて世界に対峙するに至ってその危地に立ち向かい、
打ちのめされて世界を知り、これに異を唱え、
独り善がりであったかもしれないが、アジアを背負って世界に立ち向かった、
私たち日本人なりの正義や哲学といったものは一切描かれず、
山奥で暮らして、その狩場を擁する同じ島で何が起きようが知ったことではない、
自分達の祖先が遺し、今自分たちが護っている狩場と自分たちの暮らしが全てだった、
彼らの視点からの描写がこの作品の全てであって、且つ、
この作品はこれで良いのだと思います。
何を以て公平、公正であると為すのか。
彼らに彼らの哲学と彼らの正義があったことが正しく描かれている、
それがこの作品の全てだと思いますが。
これは日本統治と台湾原住民の闘いの話では無くて、
どうあっても、やがて彼らは変わるか亡びるしかない
(どちらも同じこと)、
その「セデックバレとしての亡び」に対峙する、
彼らの闘いの物語だと思います。
セデック族は、「 首狩り族 」。敵と戦い 勝利すると、敵の首を 己が手で、切り落とす。敵方も、首を 落とされる事を、承知で 戦いを挑む。
文明国から見ると、野蛮な行為だが、彼等にとっては、祖父が、父が、男達が、土地を 広げるため、愛する人、家族を、守る為 敵と戦い、勝利の証として、強い男を誇示する為、仲間を守り統率する 英雄の 証として、敵の首を切り落とす ……。
……… そこへ 「 文明 」と言う、切り落とすべき、首を持たない 敵が忍び寄って来る ……。
某タレントさんと、カリスマ的 映画評論家さんとの、トーク番組で、紹介為れていており、それが キッカケで、面倒くさがりやで、出不精の私が、劇場へ 足を、運びました。
評論家の方が 「 日本人は、文明国にとって、野蛮な民族に 見えた。しかし、ただの野蛮人では無く、高貴な野蛮人 としての 眼差しで、見ていた。」
セデック族は、高貴なる野蛮人である。
彼等が、文明と言う 敵と戦ったのは、「 首を狩る事が 出来なくなったら、我らは 我らで無くなってしまう。セデック・バレ で無くなってしまう。首狩りを、我らの代で 終わらせてしまったら、先祖に 申し訳ない。だから 我らは、死を覚悟し 文明と戦う 」……。
この真実を、高貴なる野蛮人 と呼ばれた 我々 日本人も、心に留めて、おかなければ いけない。
遥か昔の古( いにしえ ) の、歴史の1ページだけに、留めず セデック・バレと言う民族の、歴史を 体感して頂きたい。
エンディングで 流れるテーマで、サビの部分だろうか。「 セデック・バレ 〜ッ 」と、嗚咽する様な声が、忘れられない。
「 荒ぶる魂が 言霊 ( こだま ) する 」
この映画の キャッチ コピーで ある ……。
そのかわり、所々に見受けられるカット尻のコマ落としのような効果、CGの未熟さ、アクションシーンをもう少しリアルに時間をかけて演出して欲しかった。どれもこれも簡単に首が落ちすぎ・・・アクションでもリアリズムの追求が欲しかった。しかし、キャスティングはいいし音楽も効果的でした。
変わりゆく日本時代の台湾と少数民族の苦悩の歴史です。
一度ご覧あれ!